慢性的なひざ痛の原因

こんにちは。

東京膝痛専門整体院 京四郎 院長の鈴木慎祐(スズキシンスケ)です。

私は多くの方が膝の痛みについて悩んでいることは知っています。

なぜなら、当院にご来院されている方々が後を絶たないからです。

私は1人でも多く、ひざ痛から解放されてほしいという想いで日々行動しています。

このブログを綴るのも、この気持ち一本です。

不定期ですが、有益なひざ痛情報をブログで配信していきたいと思います。

今回はひざ痛の原因について解説します。

特に「慢性的なひざ痛の原因」としてお伝えしていきたいと思います。

「慢性的」の定義としては諸説ありますが、

ここでは、「1ヶ月以上膝の痛みが改善していない方」としたいと思います。

膝の痛みを感じる場面として、

日常生活では、

✔️階段を上り下りする時

✔️長時間、椅子に座っていて立ち上がる時

✔️床から立ち上がる時

✔️歩く時

✔️横断歩道などで小走りする時

✔️あぐらをかく時

✔️正座をする時

など、あげればキリがありません。

スポーツで痛めてしまう方もいます。

テニス、バスケットボール、クラシックバレエ、社交ダンス、アルゼンチンタンゴ、HIPHOPダンス、サッカー、バトミントン、バレーボール、居合、剣道、柔道、ウエイトリフティング、スキー、ボード、フットサル、マラソンランナー、登山家などあらゆるスポーツが膝に悪影響を及ぼします。

同じ姿勢が多い、デスクワーカーをはじめ、舞台俳優、歌手の方々もご来院されます。

膝の痛みというのは本当に多く見受けられる一般的な痛みです。

なので、多くの方に正しい情報を知っていただきたいと思います。

正しい情報として、最も大切なことは「原因を知ること」です。

なぜなら、原因が分からなければ、対処法もわからないからです。

いつもは美味しいご飯も、なぜか今日は美味しくない、、

この時、塩と砂糖を間違えたことがわかれば、対処可能ですが、

分からなければずっとずっとまずいままです。

ソースを足すのか、ケチャップか、オリーブオイル、薬味、、

色々足して、少しは良くなるかもしれませんが、根本解決にはなりません。

膝の痛みに関しても全く同じことが言えます。

例えば、慢性的な膝の痛みがあって、特に腫れているわけではない。

炎症がなく、歩く時に少し痛い、、こんな時に湿布を貼っていたとします。

確かに湿布には抗炎症成分が含まれていますので、ある程度は良いかもしれませんが、炎症がなければ効果は今ひとつです。

全く効かないことも少なくないでしょう。

それにも関わらず、「とりあえず貼っておこう」という方がどれだけ多いことか、、

これはひざ痛の原因が分かっていない証拠です。

特に慢性痛の場合、炎症は落ち着いていることがほとんどです。

ほとんどの場合、95%以上と言っても過言ではないかもしれませんが、

慢性痛の原因は筋肉や筋膜にあります。

そろそろ各論的な細かい話をしていきます。

私は経験上、以下の3つが膝の痛みの原因に大きく関わると思っています。

(1)筋力低下

(2)癒着

(3)短縮

では、まず「筋力低下」について解説します。

これは筋萎縮といって、筋肉自体が小さくなっていることも含みます。

筋力低下という言葉を聞くと、若年者の方は残念がる方がいます。

きっと「私はまだ若いのに、、」と思ったのでしょう。

筋力低下=高齢者という認識があるようです。

しかし、当院にご来院されている患者様の10代の女の子でも

筋萎縮や筋力低下が確認できているくらいですから落ち込む必要は全くありません。

高齢者の筋力低下はシンプルに全体的な活動量が減って動かなくなるからなのですが、

若年者の場合、骨格的に筋肉の癖がついてしまったので、

強い筋肉、弱い筋肉の差がついてしまったということです。

スポーツをしている方々に多い印象があります。

ひざ痛でお悩みの方々と常に接しているので、

筋力低下の法則性が見出すことができました。

ある2つの筋肉が萎縮しやすいということです。

それは「大殿筋」と「内側広筋」です。

大殿筋は、いわゆるお尻の大きな筋肉でここが筋力低下を起こすと股関節や骨盤の安定性が悪くなり、結果的に膝に負担がかかります。

最も簡単にトレーニングしようと思ったら「ブリッジ運動」になります。

こちらで詳しい方法について解説していますのでご参照ください。

さて、次は「内側広筋」です。これもまあ、なかなか厄介で重要な筋肉です。

大腿四頭筋という大きい筋肉が大腿の前面にあるのですが、

この内側に位置しているのが「内側広筋」です。

この内側広筋が膝の痛みと超関係しています。

膝関節というのは、すごく敏感な関節でして、

何か大きな負担が膝関節に生じると、お水が溜まります。

スポーツや階段の繰り返し、長時間の正座など膝にダメージが加わり続けた時、「何かストレスがかかってるー!」と膝関節が指令を出してお水が出る訳です。

このお水は関節水腫と言われていて、膝のお皿(膝蓋骨)の裏にある滑膜という組織が起こしています。

あんまりこの辺りのお話をすると、話が内側広筋から離れそうなので、この辺にしておきますが、

この関節水腫(滑液とも言う)が溜まり続けると、なんと内側広筋が萎縮することがあらゆる論文で分かっています。

↑今現在、膝にお水が溜まっている方はこちらを参考にしてください。

私の個人的なリサーチですが、

内側広筋が萎縮している方は今現在もお水が溜まっているか、

または過去に溜まっていたことが多いことがわかりました。

なので、内側広筋=すぐに萎縮、筋力低下を起こしてしまう筋肉だと認識しておいてください。

ですが、この筋肉は膝の痛みを語る上でとても大切なんです。

膝の痛みには「ねじれ」という大きな問題があります。

膝関節は股関節と足関節に挟まれた中間関節なので、よくねじれます。

このねじれが膝の痛みを起こしているケースはすごく多いです。

膝のねじれはKnee-in(ニーイン)Toe-out(トゥーアウト)といって、

Knee-inは股関節が内旋(大腿骨が内側にねじれてお皿が内側に入る)すること、Toe-outは脛骨(膝下の骨)が足関節と共に外側にねじれることを言います。

このねじれがあると、前十字靭帯損傷や半月板損傷を引き起こしやすく、スポーツ選手には重要な知識と言えます。

チームに帯同しているトレーナーや部活動の監督、コーチなどがこの知識を知っていれば防げる怪我はたくさんあると思っています。

「あ、あの子、だいぶねじれているから個人的に対策させる必要があるな‥」といった具合です。

このねじれがあると、膝蓋下脂肪体という膝の奥下にある激痛を引き起こす組織もあり、若い女性の原因不明のひざ痛としてここ最近よく聞かれるようになりました。

今まではひざ痛=高齢者の痛みが常識的だったかもしれませんが、

近年は若い方々の膝痛もすごく増えていて、

なのに構造的な異常は発見されないので、悩んでいる方々は多いです。

10代のひざ痛

20代のひざ痛

30代のひざ痛

40代のひざ痛

で最も可能性が高い「膝蓋下脂肪体」の問題…

私もYouTubeチャンネル「ひざ痛専門TV」でアップしているのでご参照ください。

膝のねじれがひざ痛に関連したあらゆる問題を引き起こす可能性があるとお話ししました。

この厄介なねじれですが、内側広筋が制御してくれるんです。

内側広筋がねじれを抑えてくれるので、内側広筋が弱ってしまうとねじれが加速します。

つまり、前述した前十字靭帯、半月板、膝蓋下脂肪体にも影響を及ぼしてしまいます。

内側広筋に関するトレーニング動画について紹介しています。

ぜひご参照ください。

内側広筋について語り過ぎると時間がかかるので、この辺にしたいと思います。

次のひざ痛の原因として重要なものは「癒着」になります。

癒着とは、簡単にいうと、筋膜と筋膜がくっついてしまうことです。

完全にくっついてしまう訳ではなく、正確には筋膜と筋膜の滑りが悪くなる状態を指します。

この癒着があると、関節可動域が狭くなり、力が入れにくくなります。

膝が曲がらない場合、膝が伸びない場合、もしかしたら癒着しているかもしれません。

この癒着に関しては、圧痛でチェックしていきます。

圧痛とは、筋肉を押して痛みがあるか確認することを言いますが、

癒着があるポイントは圧痛があることが多いです。

私は経験的に、「この辺が滑ってないなー」というものはありますが、

みなさんは押して痛いところはどこなのか?!チェックしていただき、

もしかすると、そこが癒着しているかもしれません。

最後の筋肉の短縮ですが、癒着と似ていて関節の可動域制限を起こします。

「筋肉って短縮するんですかー?!?!」とよくびっくりされますが、普通にします。

ですが、ご安心ください。

強直というカッチカチの状態になっていなければ、ストレッチをきちんと正確に行うことで改善できます。

今回は特に膝裏の筋肉が短縮している方が多いのでこちらの動画を紹介します。

ストレッチの基本は30秒以上継続です。

また、1日2日やったところで改善しませんので習慣化を心掛けてください。

まとめに入りますが、

慢性的な膝の痛みは、

筋力低下、癒着、短縮のこの3つがすごく重要だということです。

変形性膝関節症の方々が「変形しているから痛いと言われた、、」と

お話しされていますが、これは大きな誤解です。

確かに変形性ひざ関節症になると、O脚が強くなったり、

膝の軟骨はザラザラしてきます。

ですが、軟骨には神経がありません。なので、どれだけO脚が強くなって、軟骨に傷がついても基本的には痛みは起きません。

これは覚えておいてください。

変形性膝関節症=痛みではなく、

変形性膝関節症の方の筋肉の状態はどうなっているか?!

筋力低下は?癒着は?短縮は?

筋肉や筋膜には神経がありますし、前述した膝蓋下脂肪体や前十字靭帯などにも神経の関与があります。

なので、変形性膝関節症だから、、と

絶対に諦めないでください。

繰り返しますが、膝の痛みは、

筋力低下、癒着、短縮で説明できます。

これがあまりにも長期間維持されると、

形態記憶と言って、身体全体に癖づいてしまうので改善までに時間がかかってしまいます。

何事もそうですが、早めに解決した方が時間的にも経済的にもパフォーマンスが高いですね。

さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか??

結構詰め込んでお話ししましたので、難しく感じた方もいるとは思います。

ですが、他ではなかなか聞けないひざ痛や変形性ひざ関節症、それから若年層の原因不明のひざ痛に関する貴重な情報だったと思います。

これからは、みなさんがいかに継続的に自分のひざ痛の原因に対して取り組んでいけるかにかかっていると思います。

今回の動画の内容を下記動画でも解説していますので参考にしてください。

では、今日も素敵な1日をお過ごしください。

ー鈴木慎祐

理学療法士/膝痛研究家®︎

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株式会社 Knee Medicals 代表取締役社長

東京ひざ痛専門整体院 京四郎 -KYOSIRO- 院長

日本膝痛研究所 所長

理学療法士/膝痛研究家®︎

鈴木慎祐 (SUZUKI SHINSUKE)

この記事を書いた人

膝痛専門整体院 京四郎

膝痛専門整体院 京四郎

鈴木 慎祐(SUZUKI SHINSUKE)
東京ひざ痛専門整体院 京四郎®︎ -KYOSIRO- 院長
日本膝痛研究所®︎ 所長
厚生労働大臣認定国家資格 理学療法士 Physical Therapist
膝痛研究家®︎ Knee Pain Specialist
株式会社 Knee Medicals 代表取締役

(経歴)4年前に東京都自由ヶ丘で独立。現在、沖縄から北海道、国外ではアメリカ、オーストラリア、フランス、カナダ、中国、台湾、ドイツ、イギリス、マレーシアなど海外からも「膝痛」や「変形性膝関節症」に関する問い合わせが続いている唯一の理学療法士。